それは『痛みが恐怖を呼び、無力化する』ということです。
ミットを蹴るとき全力でフルスイングで蹴ります。それはミットが軟らかいからできることであって、もしミットが鉄で出来ていたら、フルスイングで蹴ることは出来ないと思います。
なぜか?
あれを蹴ると痛いと思うから蹴る前から心が折れた状態になり、従来の力を自分で封じ込めてしまいます。
これを踏まえて、試合中相手が蹴ってきたときにミットのように相手の蹴りを受けていたのであれば、相手はフルスイングでバンバン蹴ってくるのは確実です。それは蹴りやすいからです。逆に言うとフルスイングで蹴っても痛くないので、相手はどんどんつけあがり攻めて来ます。
ここで『技あり』です。
相手の蹴りを受ける時、鉄のミットのように受けれたなら、相手の攻撃はどうなるでしょうか?
答えは簡単です。
相手はもう二度とその箇所に攻撃を加えません。
それは痛いからです。
基本にない特殊な受けかたはたくさんあります。
しかし、それらをマスターするには『痛み』に慣れ、克服しないと身につきません。
大会結果をみても共通しているのが、『痛み』に打ち克った選手がいつも上位に入賞しています。
『痛み』を乗り越えた者のみが克己心を培い、胆力が満ち溢れ、加速度的にレベルアップします。
この鉄の防御(別名:アイアンシールド)を一日もはやく身につけ、個々が一騎当千に値する戦士に成長してください。
最後に試合に勝つ秘訣は…
相手をいかに『痛い』おもいをさせるか…
これらを追求しながら試合を組み立てましょう。
空手指導者 朱隆昌の独り言より
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